香港トイショーでの雑感
2019年 01月 13日
今回は色々考えさせられる出張でした。
各ショールームに行っても淡々と商品紹介がありこれが本物で最初に開発した会社だと自ら言うけど、オモチャは簡単に作れるからコピーも速いしどれがホンモノだか紹介する人の情熱がホンモノかどうか見る方がいい。
おもちゃの会社って上場しちゃあいけないんじゃない?と思うことがある。
このラングスにでさえ上場しないかと頻繁に声がかかる。
上場したらどうなるかと言うと
まずは数字を見ないといけなくなる。
楽しいだけじゃダメでしょ。それって辛くない?どんどん新製品出さないとダメでしょ?それって辛くない?
メーカーも商品紹介する時、顔全然ワクワクしてない。数年前からフォーキャスト(計画数)を出してくれとどこも言う。
面白いと感じるかどうかは聞いてこない。聞いてくるのは販売計画数。
そんなもの出せるわけないでしょ。作文見て安心するなら出すけどね。
ワクワクするものを選んで提案提供したいだけなんだから。それに対して子供達やママ達がどれだけワクワクするか、それを想像するだけじゃダメなの?と言いたくなる。
計画数って何?
何を計画するの?昔みたいにテレビCM さえやってれば売れるってわけでもない。時代が激しく変化してる。
オモチャ全体の売り上げが落ちてるってことは必要とされてないってことを受け止めるべきで、ニーズに答えるんじゃなく新しいニーズを作り出していかないと待っててもやってはこない。
電車の中バスの中みんなスマホに目を向け大人はレストランでも子供にスマホを持たせゲームさせてる。
香港トイショーは2番煎じの宝庫です。
数年前よりそれがもっと激しくなってきてます。それは情報にスピードがあるから全員がちょっとヒットしたものを半端じゃない量とスピードで追いかけるから。
ザミルさんがもう1社残ってます。と言ったけど、もういい。
そう答え最終日の午後完全オフ。
ザミルさんが写真を撮ってくれたけど
元気ない顔😊
2月には東京ギフトショー
小売店さんが新製品を求めるはず。
新商品snsに載せればそれなりに跳ねるけど一瞬で終わり商品寿命はますます短くなってます。
新商品を求めるだけではなく
売り方にも工夫を凝らす努力をするべきでは?だからといってネットに走れって言うことではなく、もっとアナログに売り方を新しくしてお客さんにワクワクを与えるのが小売店の仕事。私は去年販売してたものをもっとワクワクするものにリニュアルします。
ザラやH &M では需要を超える供給量と安さで我こそはシェアを独り占めと考えてない?と思ったり。
日本の家電や量販GMSを見ても同様。
バイヤーさんはいつも数字に追われ疲弊。
どこか電気のない島で時給自足で食べる生活でもしない限りモノと数字の戦いからは逃れられないでしょ?と究極なことまでふっと頭をよぎる(笑)
日本に帰ったら今回見た現実を元に仕事のあり方をまずデザインします。
東京ギフトショーで去年私がグランプリを取った商品のコピーが至る所に出ていました。
彼らはアメリカ、イギリス、オーストリアのトイザらスがなくなった今、日本を見てるんだと私気がつきました。
ブースに回っても私は一度も名刺出しませんでした。情報詰まってるので。
そうだ、今度からホームページもメールアドレスも書いてない名刺を作ろう。
今思いつきました。やっぱり私って😊
そしてflightギリギリまで思いっきりブーメラン投げてスッキリします。
自分な投げたもの自分でキャッチ^_^
風のせいにはせず、自分の力量の反省点を見つめながら何度もキャッチするぞ〜!