父との別れ
2014年 06月 20日
「楽しみにして、待っているから」と、
これが私と父の最期の会話となりました。
2日間のバイヤーズデーが終わり、
石川県に住む弟から、
用意していた、ポップスニーカーズのショーや
午後3時には父の待つ病院に到着。
私は父の耳元で何度も
これは亡くなる6時間前の話です。
「お父さん、大きい声で呼ぶからうるさい?
父の目に涙がにじんでるから
夜9時23分私は病室で人が死に行く姿を
「父の死」一瞬何が起こっているのか
「これってどういうこと?」
「お父さんの酸素マスクが反応してないって
「もう一回動くんでしょ?
病室には弟と私と医師である夫。
この日から、父のことを語るすべての言葉が
父が亡くなる瞬間まですごく悲しかったのに
亡くなった瞬間から、それが寂しさに変わりました。
悲しいときは、涙が出たのに、
その別れの瞬間から、葬儀までまったく涙なし。
ところが、出棺のとき、
またものすごく悲しくなりました。
末期癌と聞いたのは、2年前のことでした。
今日、父の洋服を片付けていたら、
ポケットの中にはタリーズコーヒーのレシートと
そういえば弟とタリーズで
これって告知される前だわ・・・
告知された父は弟の肩にすがって
弟は初めて父のそんな姿を見たと言っていた。
私は棺の中にお父さんの最愛の母親、
予定より1週間早めてお見舞いに行ったつもりが、
そのままこの1週間お休みをいただいています。