息子が5年生
2012年 03月 23日
今度5年生になる。
あと2年で医者になるということが私の母と夫の母の生きる支えの
ひとつになっている。
2人とも身体の都合がそんなによいわけではなく
2人が共通して言うことは「遼太郎くんに、聴診器をあててもらったら
それだけで心強い」と
夫も医者なのに、そんな言葉はまったく言われない。
私の育てた子供の人徳?孫だから?
いずれにしても、あと2年で医者になってくれると思うと、嬉しいけど
もう「大学生である息子」がいなくなるんだな・・という一抹の寂しさもある。
社会に出れば、また違ったつらさが出てくることがわかっているから
屈託なく、上にあがれたというだけで喜んでいる息子が可愛く見える。
昨日は久しぶりに家族で食事。大人になった子供たちの弾む会話・・・
何を話しているのかぜんぜん聞いていなくて、
その楽しそうな音のひびきが心地よく耳に入ってくるだけで癒された。
「奈良に行ってお墓参りしたほうがいいわよ・・・先祖に報告とお礼をしなくてはね」
という私の言葉に素直に同調してくれる息子の優しさも嬉しい
今日、久しぶりに会う遼太郎を見て奈良の義母はどんなに喜んでくれるだろう。
医学部に合格した時、誰よりもよろこんでくれたのは義母で
あの時、一緒に電話で喜び合ったのを進級するたびに感謝とともに思い出す。
もちろん、私の両親もものすごく喜んでくれたけど。
昨日は医師国家試験の合格発表もあった。
ぜんぜん気が抜けない状況で勉強し続けている息子を見ていると
医者になる方向で育てたことが申し訳なく思えることがある。
何気ない幸せほっとする時は、こんな光景を見た時かな・・・・
孫の麟太郎の塾のテキストを見ていた遼太郎は
「こんな難しいの僕できないよ・・・と、言ったら
今日、塾でこの問題解けたの2人だけだったよ。と言った。
私は、もう頭なんてなでられても嬉しくないだろう孫の頭を思わずいっぱいなでた。